毎日チェックしていた天気予報も、やっと「晴れのち曇り」に落ち着きましたね。
鎌倉までお越しいただくのに、雨では申し訳ないですもの~
さて今日は、いつもと違う台本カバーを作ってみました!(タイトルが書いてあるだけ)朗読前に作者名と作品名を言いませんので、台本に表示してみました!紫にしたのは紫陽花カラーだからです(誰も気づかない)😅
先日のブログで「アクセスと解説」をご紹介しましたが、今日は私の深読みを書いてみます。
🔶宗助は親友・安井の妻だった御米(私は内縁の妻だったと思っています)を自分の妻にして、後ろめたさを抱えながら、ひっそりと暮らしています。
ある日、家主の酒井から蒙古に居る弟の話を聞かされます。その弟が数日後、蒙古で知り合った安井という人物を連れて来るので、宗助も会ってみないかと勧められます。「安井」という名を聞いた宗助は具合が悪くなって帰宅します。
もちろん罪悪感を抱えて生きているのですから、会いたいわけがありませんね。
が、もうひとつ、「安井が蒙古で魅力的な男になって、御米の前に表れたらどうしよう」という不安があるのだと私は思っています。酒井は弟の事を「アドベンチャラー」と言う言葉で表しますが、その友人になった安井もまた「アドベンチャラー=逞しい男」になっていたら.....今まで無宗教で神にも仏にも頼らなかった宗助が突然「座禅」をする気になったのは、様々な不安に襲われ、救いを求めて宗教の『門』をくぐることにしたのだと思います。そういう気持で読みますので、お楽しみに~(*^^)v
🔶もうひとつ、気づきがあるのですが、それは質問コーナーで!
🔶主催者とルビの確認をした箇所をご紹介いたします!
・「夜」という字は「よ」「よる」と2種類のルビが振ってあります。1ヶ所だけ「彼は、黒い夜(よ)の中を歩きながら・・・」は、その後に出てくる「世」と間違えやすいため(よる)と読む。
・酒井という社交的な家主の台詞は(わたくし)(わたし)と2種類のルビが振ってあるのですが、これは親しい宗助に話しているのだから、(わたし)に統一。
・留まる(とまる)、愚(おろか)、蓮池(はすいけ)は初版本通りに読む。