8日、円覚寺 帰源院で開催された「新感覚で語る『門』」の朗読について、具体的なご感想をいただきましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
「先生のお声が瑞々しくフレッシュで、緊迫感もあり…若い、
「先生の朗読、大好きです💕 女性の台詞はもちろん、
「漱石山房展示のチラシにもあった「
漱石の會・會員の方「素晴らしい朗読を聴かせていただき有難うございました。特に、第2部のクライマックスとも言える、
みなさま、本当にありがとうございました。
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『門』を朗読するにあたり一番苦労したことは、主語「宗助・彼・自分」、この3つが交互に出てくるところです。単純に考えれば「宗助は、彼は」は客観的に語り、「自分は」は主観的に語る...だけなのですが、この作品はそれだけでは伝わらない難しさがあります。文章によって読み方を細かく変化させたつもりですが、それで伝わったかどうか自分ではわかりません(^_^;) ご感想、本当に有難いです。
【登場人物の工夫】
・宗助〈悩んでいる若い一般男性〉
・妻の御米(およね)〈若い女性・個性を出さない〉
・家主の酒井〈社交的で宗助と親しい〉
・雲水の宜道〈地の文には「静か」「低い声」「女のような感じ」とありました。「女のように丁寧に話す修行僧」としました〉
・老師〈一番苦労しました。インパクトを出すには大きな声を出した方が良いと思い、主催者に相談しました。「6畳くらいの狭い部屋で照見するため、大きな声は出さず深い声で」とアドバイスをいただきました!その方が難しい💦〉
清泉女子大学文学部教授の今野先生がおっしゃっていた「てよだわ言葉」も気になり、ネットで調べていたところ、以下のような文献を見つけました。 こちら
「江戸時代の文学の主なテーマの一つは、もっぱら「客と遊女」の関係であった。・・・明治以降、西洋から「対等な男女間の恋愛」という概念が紹介されると、それは当時の青年知識層に強い印象を与えた。・・・重要なのは文学における男女関係が「客と遊女」から「素人の女」との「ロマンチックラブ」へとシフトしたことである。」
大変興味深いですね~🌟
漱石研究者の方のお話は度々拝聴していますが、登場人物の出身地や生い立ちを「言葉遣い」で推測する方が多いです。そういう意味でも台詞は重要ですね!
解釈は自由ですし、それを表現するのも自由(*^^)v
シンポジウムで御米の生い立ちが2通りに分かれましたね!
私は、御米はあえて個性を出さないように表現しました!
想像の余地を残すのも、大切だなぁと思います。
朗読は本当に奥深いです(*^。^*)
これからも朗読を楽しみましょうね~💕