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2013年5月8日水曜日

芥川賞受賞作 黒田夏子著「abさんご」朗読することになりました♪



芥川賞を受賞した黒田夏子さんの「abさんご」の冒頭を、

書店の朗読会で読ませて頂くことになりました。

「とても難解な作品なので、是非朗読で!」と言われ、

読んだことがなかった私は、少し戸惑いました。

本の扉を開ける時の、ドキドキ感と言ったら、たとえ

ようもないくらいでした。

うーん、確かに難解です!

でも、同じところを何度も何度も読んでいると、おだやか

に昔の思い出が蘇ってくるような、そんな小説です。

全文ひらがなという噂が立っていますが、ちゃんと漢字もあり、

「ひらがなだから、横書きだから読みにくい」というのは感じません。

古文を思わせるような流れるような文章で、なぜ「ひらがな」を

多用しているのか、なんとなくわかるような気がしてきました。

芥川賞受賞インタビューをYou Tubeで何度も見ました。

「小禽」というのは小鳥という意味ですが、「ことり」や「小とり」

ではなく、あえて漢字で「小禽(しょうきん)」としたのは、

黒田さんなりの拘りがあるようです。

流し読みではなく、一つ一つの言葉を大切に読んでほしい、

そんな思いをお持ちのようです。

普通の小説のように一気に読み進めるのではなく、15のお

話を1つずつ味わいながら読んでいくのが良いと思います。

多分、私が朗読をしても、1回で理解してもらうのは無理

だと思います。

でも、この作品に出会えたことを大変感謝しています。

新しいものにチャレンジするワクワク感を思い出させてくれました。

この作品の持つ「やわらかさ」を、少しでもお届けできればと

思います。

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