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2013年5月13日月曜日

母の日に、姜尚中の「母~オモニ~」を読む!



ある人に勧められて、姜尚中の「母~オモニ~」を読んでいます。

私の祖母が熊本出身で、熊本弁だったということもあり、オモニの

熊本弁は妙に懐かしい匂いがします。

韓国では母のことを「オモニ」、父のことを「アボジ」と言います。

オモニは、16歳の時に、韓国から東京の巣鴨に嫁ぎます。

プサンまで汽車で3時間。それから関釜連絡船(今の関釜フェリー)に乗り、

下関に着いてから1週間かかって東京の巣鴨の嫁ぎ先に到着するのです。

気が遠くなるような時間です。

私は今東京に住んでいて、実家は下関ですが、5時間半で実家に着いてしまいます。

今や地球の裏側まで12時間余りで着く時代だというのに、オモニはどんなに心細か

ったことでしょう。

そして私は、まず読み始めの1ページで、心を掴まれました。

「母という言葉は、息子たちの心を尋常ならざるものにしてしまうのだ。」

「そして、母が単なる母にとどまらず、[オモニ]であるとすれば、

息子たちは狂おしいほどの母への想いに心を焦がすに違いない。」

一瞬にして、「全編読みたい。」という気持ちになりました。

夢中になって読んでいて、そういえば、「今日は母の日」だったんだと気がつきました。

オモニが亡くなってから尚中に届いた母の声のテープで、この物語は締めくくられています。

「このオモニの肉声を、朗読で読みたい。」と、心から思いました。

姜尚中(カン・サンジュン)特集も、なかなかいいですね!

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