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2024年6月12日水曜日

6/8 円覚寺 帰源院「新感覚で語る『門』」🌟朗読の感想&私が苦労したところ


8日、円覚寺 帰源院で開催された「新感覚で語る『門』」の朗読について、具体的なご感想をいただきましたので、ご紹介させていただきたいと思います。 

「先生のお声が瑞々しくフレッシュで、緊迫感もあり…若い、苦悩する主人公の世界観をそもそも声質から変えて表現されていてさすがだと思いました。朗読は本当に奥深いです。」

先生の朗読、大好きです💕 女性の台詞はもちろん、男性の台詞も自然で。心地よく世界に入り込めました。」

漱石山房展示のチラシにもあった「彼は門を通る人ではなかった~」の部分を先生が朗読されたとき、胸にぐっときました。」

漱石の會・會員の方「素晴らしい朗読を聴かせていただき有難うございました。特に、第2部のクライマックスとも言える、僧侶に叱られる箇所は感動的でした。」

みなさま、本当にありがとうございました。

当日の写真はこちら

『門』を朗読するにあたり一番苦労したことは、主語「宗助・彼・自分」、この3つが交互に出てくるところです。単純に考えれば「宗助は、彼は」は客観的に語り、「自分は」は主観的に語る...だけなのですが、この作品はそれだけでは伝わらない難しさがあります。文章によって読み方を細かく変化させたつもりですが、それで伝わったかどうか自分ではわかりません(^_^;) ご感想、本当に有難いです。

【登場人物の工夫】

・宗助悩んでいる若い一般男性〉

・妻の御米(およね)〈若い女性・個性を出さない

・家主の酒井〈社交的で宗助と親しい

・雲水の宜道〈地の文には「静か」「低い声」「女のような感じ」とありました。「女のように丁寧に話す修行僧」としました

・老師一番苦労しました。インパクトを出すには大きな声を出した方が良いと思い、主催者に相談しました。「6畳くらいの狭い部屋で照見するため、大きな声は出さず深い声で」とアドバイスをいただきました!その方が難しい💦


清泉女子大学文学部教授の今野先生がおっしゃっていた「てよだわ言葉」も気になり、ネットで調べていたところ、以下のような文献を見つけました。 こちら

「江戸時代の文学の主なテーマの一つは、もっぱら「客と遊女」の関係であった。・・・明治以降、西洋から「対等な男女間の恋愛」という概念が紹介されると、それは当時の青年知識層に強い印象を与えた。・・・重要なのは文学における男女関係が「客と遊女」から「素人の女」との「ロマンチックラブ」へとシフトしたことである。」

大変興味深いですね~🌟

漱石研究者の方のお話は度々拝聴していますが、登場人物の出身地や生い立ちを「言葉遣い」で推測する方が多いです。そういう意味でも台詞は重要ですね!


解釈は自由ですし、それを表現するのも自由(*^^)v

シンポジウムで御米の生い立ちが2通りに分かれましたね!

私は、御米はあえて個性を出さないように表現しました!

想像の余地を残すのも、大切だなぁと思います。


朗読は本当に奥深いです(*^。^*)

これからも朗読を楽しみましょうね~💕


近所のキョウチクトウが綺麗です!


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