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2012年12月31日月曜日

「音倉」オープンマイク レポート!


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先日、「音倉」のオープンマイクに

出演した飯干君のレポートです!

なんだか写真も決まってる!!

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こんにちは。飯干大嵩といいます。

葉月先生にも宣伝していただいたのですが、12月28日に、

下北沢のカフェ「音倉」で、朗読をさせていただきました。

ここでは、そこで感じたことを、書かせていただきます。

拙い分ですが、読んでいただければ嬉しいです。

この「音倉」は、落ち着いた雰囲気の中で料理やお酒を楽しめ

るところなのですが、小さなステージがあって、音楽の発表の

場やパーティ会場になったり、また会議にも使えたりという、

みんなの集える場といった感じの場所です。

基本的に、昼はランチ、夜はライブを行っているそうです。

今回は、月一のオープンマイクという、1000円で、一組15分程度で

誰でも、何でも発表出来る日があって、それに応募してみました。

一人15分程度の、簡単な発表です。

当日は19:00開演で出場は9組、僕の出場は7番目の

20:45からの出番でした。

出番の30分前にその場に居ればよかったので、僕は駅近くの

カラオケにこもって最後の読み込みをしてから(少し歌ったこと

は秘密です)、19:30頃に音倉に入りました。

当然、すでに発表が始まっていました。

発表は主にピアノかギター、歌という組み合わせの音楽でしたが、

会場はその音楽で和やかになっているようでした。

みんなお酒や料理を手にしながらも、音楽に耳を傾けていました。

僕は音楽を聴きながら、かなり緊張していました。

というのは、前日に出演者を調べてみて、朗読は僕だけで、僕以外

の出演者はみんな、音楽だということが分かっていたからです。

しかも何人かは、ライブ活動を積極的に行ったり、

その様子を動画サイトに載せてたりしていて、有名なようでした。

みんなが音楽で和やかになっている中、

何の音楽もない自分の朗読でお客さんが寝ないか、僕はひたす

ら心配でたまらなかったのです。

なので出番が近づいてくると、僕は台本を見直したり、頭の中で

イメージトレーニングしたりして、どうかお客さんがちゃんと聞い

てくれますようにと願っていました。

友達が3人来てくれていたのですが、近くに来ても目を合わせ

ないようにしました。

終わるまでは話す気になれなかったのです。

(申し訳ないと思ってますm(__;)m)

大きなホールではない、割とひっそりとした発表会なのに、

何故か僕は、ホール以上の緊張を感じていました。

多分、お客さんの存在を近くに感じていたからだと思います。

そして、カフェで朗読することは僕の夢でもあったので、

それで気が高まっていたのだと思います。

それでも我に返って音楽に耳を澄ますと、多少心を落ち着け

ることが出来ました。

ピアノの音は綺麗だったし、ギターの弾き語りは何か懐かしい

心地にさせてくれました。

それを静かに聞いているお客さんの様子をみて、

ここはいい場所だな、と感じました。

やがて僕の出番が来ました。僕は楽器がないので、

他の演奏者と比べてマイクを一つ確認するだけで転換が終了

して、それで何故かいっそう緊張しました。

スポットライトが眩しかったです。

友達3人が一番前に座っていて、そのうちの一人が、(緊張を察し

たからか)にやにやとも呆れともとれない顔でこちらを見ていました。

僕はそれに対して(多分同じようににやけた顔で)目配せし

ました。こっちみんなよと。

でもそれで、少し緊張が和らぎました。

あとの二人もこっちを見守っていました。片方は転換中の

僕の写真を撮ってくれていました。

後ろの端の席には、実家の宮崎からわざわざやってきた

親が座っていました。

そうしているとPAさんが合図をくれたので、

僕は挨拶をして、とりあえずMCをしました。

たどたどしいMCでした。何言っていいか分からず途中で

止まったりしました。

朗読は練習しても、MCを考えていなかったことを後悔しました。

でもお客さんの誰かが、「頑張って(^^)/!」と声を上げてくれました。

みんな笑いました。場の空気は和んでました。 

ここは何ていいとこなんだ。

その勢いに乗って僕は、有難うございますというお辞儀をした後、

作品を読み始めました。

今回僕が読んだ小川未明「野ばら」は、文体や時制の扱い方が

独特で、一文一文の解釈が難しい作品でした。

しかもやさしい雰囲気の童話であるので、

優しく読むところ、はっきり読むところ、

という風にメリハリをしっかりつけないと間違いなくお客さんは

寝るというリスクがありました(笑)

でもその中に、老人と青年の国境をこえた友情、

それを理不尽に引き裂く大きなものに対する憎悪といった

伝えられるべきことがたくさん含まれているので、

そこはしっかり伝わるように、二人の気持ちを自分なりに想像

しながら練習しました。

スポットライトが眩しくて、本番中はひたすら読むのに必死でしたが、

メリハリや間の取り方は、何とかうまくできていたと振り返っています。

途中のどが渇いた感じがして少し止まりましたが、

それ以外は大きなミスもなく、無事読み切りました。

終わって、礼をして退場。拍手が送られました。

次への転換のうちにひとまず席にもどろうと思ったら、

近くに座っていた家族連れのお客さんが、

「すごくよかったよ!」「引き込まれた!」

と口々に言ってくれました。

「15分間あっという間だったよ!」

僕もそうでした。あっという間でした。

お客さんがそうやって言ってくれたことはすごくうれしかったし安心

したこともあってか、お礼を言った後、僕は自分の席に座ると一気

に力が抜けてしまいました。

すぐに次の演奏が始まり、さっきまでの朗読の雰囲気を変えてくれました。

その演奏が終わってから、僕は親と友達のところにお礼を言いに行きました。

親も友達も、よかったと言ってくれました。

友達三人のうち、朗読に全く興味がない一人がなかなかよかったと

言ってくれたのは、僕としてはにんまりかな、と思っています。

でも、終わった後の礼が緊張のせいでぞんざいだったことに、

友達に言われて初めて気づきました。

音倉のオープンマイクはこんな感じで終りました。

だらだらと書いてしまいましたが、雰囲気が伝わったでしょうか。

何か発表をしようと思っている方にアドバイスがあるとすれば、

是非誰か連れてくるべきだということ、楽しんで朗読すればいい

ということ、それと、MCは考えとこうということです(笑)

僕も次に向けて頑張ります。

読んでくださって有難うございましたm(__)m

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ほのぼのとしたレポートでしたね!

ジャンルを超えた発表の場というのが素敵です!

やっぱり朗読は、聴いてもらわなければ楽しくないですね~♪

皆さんも、いかがですか。

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