清の墓参りの後、坊ちゃんは夢をみます。
目がさめると、そこは鎌倉で、先生と出会います。
東京のお宅へ出入りするようになり、奥さんとも話をするようになります。
先生の態度や、先生と奥さんとの関係に疑問を持ち始めます。
田舎へ帰省していた書生のもとに「先生の遺書」が届きます。
そこには、学生時代から今までの「先生のこと」が書いてありました。
学生時代の先生
下宿の奥さんとお嬢さん
だんだん仲良くなっていきます。
親友のKが一緒に下宿することになります。
Kへの嫉妬が萌してきます。
Kは、ある日、自殺してしまいます。
Kが自殺した後、先生は自分を責め、書物や酒に溺れます。
奥さんは幸せそうにみえましたが、何だかぼんやり希薄な点が含まれているようでした。
「私の胸にはその時分から時々恐ろしい影が閃きました。」
明治が終わり、そして、乃木大将の殉死が伝えられます。
先生は自殺を決意します。奥さんを親戚の家へ手伝いに行かせます。
「・・・この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう。とくに死んでいるでしょう・・・」